【浦島太郎】
錦絵などにも描かれることが多い浦島太郎。太郎が出かけた竜宮城 の伝説が各地に残されているとのこと。本当はどこかにあるのかも?
【金太郎】
童謡の世界そのままの「熊乗り金太郎」のほか、平安時代末期の説話集「今昔物語集」がベースになっているものも。
「金太郎」「桃太郎」「浦島太郎」は、日本の代表的な昔話の主人公。おそらくどの世代の人でも、子どもの頃から親しんできたキャラクターではないでしょうか。花巻人形にもそんな「昔話」を題材にしたものがあり、花巻市博物館にもいくつもの人形が所蔵されています。 まずは「金太郎」。金太郎は架空の人物ではなく、源氏の大将頼光に仕えた四天王の一人、坂田金時の幼名だといわれています。「まさかり担いだ金太郎 熊にまたがりお馬の稽古」という童謡でもおなじみですが「熊乗り金太郎」の人形は、その歌のままの姿をしています。子どもが健やかに、そしてたくましく育つようにとの願いも込められている花巻人形。金太郎の肌が赤いのには、疱瘡除けのまじないの意味があるそうです。 もうひとつ「山姥と金太郎」の人形は「今昔物語集」に登場す る逸話を題材にしたもの。足柄山の上空に赤い雲がたなびくのを見た源頼光が「あの下に傑出した人物が隠れ住んでいる」と察し捜索をしたところ、山姥と暮らす金太郎を発見。坂田金時と名付け家臣にしたとあります。金太郎の伝説や山姥の伝説は各地にあり、ある地方では、山姥は金太郎の母親といわれています。この花巻人形の山姥は、金太郎をやさしく見守る美しい女性。どこか妖艶にも見えます。 「桃太郎」と「浦島太郎」は、おとぎ話の中の架空の人物。「桃太郎」の花巻人形には、桃から生まれた瞬間を捉えたもの、退治した鬼にまたがっているものがあります。また、亀に乗った「浦島太郎」の人形は竜宮城に向かうところでしょうか。私たちの知っている昔話そのままの姿を見ていると、彼らが昔々の時代から親しまれてきたことが分かります。
【桃太郎】
桃から生まれ、きび団子を携えてイヌ、サル、キジを従え、鬼ヶ島まで鬼を退治しに行ったと いう桃太郎。桃から生まれたシーンを切り取った人形もあるのがユニーク。
【昔話】
童謡などでも歌い継がれている
「昔話」の人形たち。
花 巻 人 形 は 、 江 戸 時 代 後 期 頃 に 、 全 国 の 土 人 形 の 源 流 と い わ れ る 京 都 の 伏 見 人 形 と 仙 台 の 堤 人 形 の 流 れ を 汲 み 、 独 自 に 発 展 し た 人 形 で す 。 そ の 特 徴 の ひ と つ と い え る の が 、 種 類 の 多 さ で す 。 内 裏 雛 や 、 金 太 郎 、 歴 史 上 の 人 物 な ど 人 型 を し た も の か ら 馬 や 犬 と い っ た 動 物 な ど 、 花 巻 市 博 物 館 所 蔵 分 だ け で も 5 7 7 種 類 が 確 認 さ れ て い ま す 。 さ ら に 、 同 じ 名 称 の も の で も 、 様 々 な か た ち を し て い る 人 形 が あ り 、 バ リ エ ー シ ョ ン が 豊 富 で す 。 そ の 中 か ら 今 回 は 「 金 太 郎 」「 桃 太 郎 」「 浦 島 太 郎 」 と い っ た 「 昔 話 」 を モ チ ー フ に し た 人 形 を ご 紹 介 し ま す 。
シリーズ
花巻人形
昔 話 ( む か し ば な し )
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